こんにちは、Q-Fitを作った開発者です。今日はこのサービスがどうやって生まれたのか、その裏話を率直にお話ししようと思います。大げさな起業ストーリーではありません。ただのバックエンド開発者がAIと格闘しながらサイドプロジェクトを作ってみた話です。
始まりは本当にシンプルだった
Google Gemini 3.0 Proがリリースされた時、純粋な好奇心から「このAIがどれだけうまく作れるか試してみよう」という気持ちで始めました。作ったものを会社の同僚に共有しようという軽い気持ちだったんです。そんな時、ちょうど会社の同僚がある心理テストのリンクを送ってくれて、やってみるうちにふと「これ、自分で作れるんじゃないか?」と思ったんです。
実際に作ってみると、基本的な骨組みは思ったより早く完成しました。AIがサクサクとコードを書いてくれるので。少し手を加えれば実際のサービスとしてリリースできるという確信が持て、「自分が作ったサービスを人々が楽しみながら収益も出せるだろうか?」という好奇心から、本格的なサイドプロジェクトに切り替えることにしました。
技術スタック:本業とはまったく違う世界
本業はJava/Kotlin + Spring Boot歴5年のバックエンド開発者です。サーバーレスアーキテクチャやフロントエンド開発は正直慣れていない領域でした。だから技術スタックを選ぶ基準ははっきりしていました。「AIがうまく扱える技術」で構成しようということです。
- React + Vite:AIが最も多くの学習データを持つフロントエンドフレームワーク
- Firebase(Firestore, Functions):サーバーレスでバックエンド構築コストを最小化
- Cloudflare Pages:静的ページのデプロイにコストがかからないので選択
- Tailwind CSS:デザインセンスが足りなくても素早くそれらしいUIを作れるユーティリティCSS
初めて使う技術ばかりでしたが、AIが一つずつ教えてくれながら進めたので、公式ドキュメントもほとんど見ずにデプロイまで成功しました。もちろん途中でハマることもありましたが、「とりあえず動くようにして、後で改善しよう」というマインドで素早く前進しました。
AIとの開発:便利さともどかしさの間
開発にはGoogleの Antigravity を主に使いました。余裕のあるクォータ、画像生成機能、ワークフロー自動化など良い点がたくさんありました。特に定型化される作業——例えば新しい心理テストデータを作ったり、多言語翻訳を一括処理する作業——は一度パターンを掴めば自動化できて本当に便利でした。
ただ、残念な点もはっきりありました。Gemini 3.0 Proがプロジェクトに書いておいたガイドラインをなかなか守ってくれないんです。スタイルガイドを無視してハードコードされた色を使ったり、すでに決めたコンポーネント構造に従わないケースが頻繁にありました。その度にコードレビューをして修正依頼を繰り返す必要があったので、クオリティを一定レベル以上に維持するのが最大の課題でした。
バックエンド開発者のフロントエンドの悩み
機能の実装自体はAIのおかげである程度解決できましたが、本当に難しかったのはUI/UXデザインでした。バックエンド開発者なので「どうすればユーザーが快適に感じるか」「このボタンの位置は直感的か」といった悩みが常につきまといました。API設計には自信がありますが、ユーザーの目に見える画面をきれいで使いやすく作るのは全く別の領域でした。
今でもQ-Fitのデザインが完璧だとは思っていません。でも「完璧になるまで待ったら永遠にリリースできない」という気持ちで、とにかくリリースしてユーザーのフィードバックを受けながら改善していく方向を選びました。
これからの計画
正直、今もやることが山積みです。すぐに思いつくだけでもこれだけあります。
- デザイン改善:現在のUIをより洗練されたユーザーフレンドリーなものに磨き上げる
- コンテンツの継続追加:新しい心理テスト、ミニゲーム、ブログ記事を着実に追加
- Google AdSense承認:月に数百円でも収益を出してみるのが現実的な目標
誰かにとっては些細に見えるかもしれない目標ですが、これこそがサイドプロジェクトの魅力だと思います。何のプレッシャーもなく自分が作りたいものを作り、その過程そのものを楽しむこと。収益はその後についてくればいいですが、たとえそうでなくても、この経験自体が十分に価値あるものだと思っています。
おわりに
Q-Fitは大きなビジョンから始まったプロジェクトではありません。一つの好奇心から出発して、AIという頼もしいアシスタントと一歩ずつ作り上げてきたサービスです。至らない点も多く、まだまだ道は長いですが、このサービスを通じて誰かが楽しい時間を過ごしてくれたら、それだけで十分やりがいのあることだと思います。これからもコツコツ改善していきますので、Q-Fitをよろしくお願いします。